社会人が免許を取得するには…
看護師の資格を取得することで、病院に就職する道が開けます。看護師免許を持っていることで全国の病院で働くことができるため、社会人が看護学校に通って看護師を目指すという事例は数多く存在します。看護師には正看護師と准看護師の二種類があり、正看護師は指定された学校を卒業し、国家試験に合格すればなることができます。准看護師も、准看護師養成所を卒業して免許を取得すればなれます。
看護学校には、基本的には一般入試に合格して入学します。一般入試の学力試験では、数学や化学、生物などの幅広い科目で高校卒業レベルの知識が問われます。そのため、社会人が目指すには厳しい条件になっています。ですが、学校によっては社会人入試制度を設けているところもあります。社会人入試では面接や小論文などで仕事への意欲を見られることが多くなっています。しかしながら、社会人入試の定員は少なく、一般入試と比べて狭き門となっていることが多いです。受験の勉強に割ける時間や自分の適性と相談して入試方式を選ぶのが得策です。
看護学校では昼間に授業が行われるため、社会人が入学するためには昼の仕事を辞めなければならないことも多々あります。そのため、学校に入りなおすことで経済的な負担が生じます。そのため、公的なものやそれぞれの学校が用意しているものも含めて様々な奨学金があります。雇用保険に加入していた期間が2~3年以上の人は教育訓練給付金を受け取れることがあります。奨学金の中でも、卒業後に指定された医療機関で一定期間働くことで返済が免除されるものもあります。奨学金の制度や仕組みは複雑なので、自分が受け取れるものをしっかり調べることが大切です。